アウトドアスポーツのためのAEDプロジェクト

Tight medical works では、下記の考えに共感いただけるアウトドアスポーツイベントにAEDを経済的負担を抑える形で貸し出し、トレイルレース等のアウトドアスポーツイベントにおいて、心臓突然死の防止と、“コース上救護体制”を整えていただくきっかけ作りのために運用しています。

  • アウトドアスポーツイベントでのAEDの必要性を理解している
  • フィールドでの使用を想定している
  • 以前より多い数のAEDを準備したいと考えている

なぜこんなプロジェクトをやっているのか、少し長いですが説明していきます。

多数のAEDを配備
AEDを多数配備し、迅速に現場に届くように。

トレイルレースと心臓突然死

マラソンなどのロードレースでは5〜10万人に1例の割合で心臓突然死(致死性不整脈)が発生すると言われています。トレイルレースでの報告は少ないですがリスクがないわけではなく、実際に国内のレースでも発生しています(2025年には2例)。

実はかつて我々が携わったトレイルレースでも心臓突然死を経験しています。救護システムは機能しました。救命できなかったのはAEDが届くのに時間がかかったためでした。そのことがきっかけとなり、我々はAEDを所有し、このプロジェクト始めることにしました。

AEDはコース上で使われる必要がある

ほとんどの場合、心臓突然死はエイドではなく走っている最中に発生します。AEDが速やかに現場に到着し、ショックを施さなければ救命することはできません。にもかかわらず、多くのレースではコース上でAEDを使うことが想定されていません。

AEDを有効活用するためには、エイドに置いておくだけではなく、コース上をパトロールする救護スタッフや、心肺蘇生のスキルを持ったマーシャルやスイーパー、誘導スタッフに複数配備する、そんな必要があるでしょう。

AEDの配備を阻む壁

レース主催者が大会でAEDを準備するのには3つ壁があると思っています。

1つ目はそもそもAEDを必要と思わないという壁です。このページに辿り着いているみなさんにその壁はすでに無いのでしょうね。

2つ目は経済的な壁。「AEDが大事なのはわかるけど、ギリギリの資金の中で削るのはまずそこになってしまう」という主催者の方は多いでしょう。この壁を取り払うためにやっているのがこのプロジェクトです。本当は、十分にお金をかけても用意する価値があることだと理解してもらいたいですが、現実的な部分はあると思います。

3つ目はAEDを運用できる体制でない、という壁です。本当にそうでしょうか?ひょっとするといままでAEDが無かったから運用する体制を考えてこなかっただけなのかもしれません。さらにもしそこに従来の半分以下の重さのAEDが複数あったのなら?少し気軽にコース上に持ち出してみようと思えるんじゃないでしょうか?

市販最軽量のAED

従来のAEDの多くは2.5kg程度の重さです。車や自転車が入れないトレイルのコース上に、スタッフが背負ってこれを持ち出すとなれば、機動力が大きく損なわれることになるでしょう。

Tight medical worksでは少しでもこの負担を減らすため、市販最軽量(1.1kg)のAEDを複数所有し、コース上救護スタッフが携行できるようにしています。レンタルでもこの軽量AEDを使用しています。

市販最軽量のAED
市販最軽量のAED

AEDをきっかけにコース上救護体制の充実を

AEDをコース上で運用できるようになったら、そのままコース上の救護体制を充実させることに繋がり、心臓以外の傷病者にも対応する仕組みが出来上がっていくでしょう。

このプロジェクトはトレイルレースでの心臓突然死の防止が目的ですが、さらにその先、多くの大会で、様々な傷病者がコース上のどこにいても対応できる体制になることを目指しているのです。

選手も主催者も救護スタッフも、同じ思いをしないため

このプロジェクトを始める前、我々が自前でAEDを持つ前は各大会で用意される数は主催者次第で、救護チームが希望する数が準備できないということも多々ありました。

そんな時期に、私が関わったトレイルレースで心臓突然死の症例を経験しました。 マンパワー、携行性、予算、或いはアウトドアスポーツが持つ不確定要素という1つの魅力への逆行、様々な理由からトレイルレースで十分な効果を発揮するほどAEDを配備することは未だ現実的でないのかもしれないと私は思っています。ただし、もしも自分の関わるレースで同じことが起き、その時と同じ体勢で二の轍を踏んだなら、救護を司る身として耐え難いことでしょう。選手にも主催者にも救護スタッフにも、このような思いをしてもらいたくはありません。そのため、できることから始めた次第です。

長くなりました。

こんなことに共感いただける大会、すなわち日本のトレイルレースの救護体制を一歩先に進める仲間にAEDを経済的負担のかからない形で貸し出しています。

AEDレンタルにご興味がある方は、Contactよりお問い合わせください。
※アウトドアスポーツ以外にも通常価格でAEDレンタルを行っています。